地下組織―ポートマフィアは横浜の街を裏で支配しました。
ポートマフィアの本部内の廊下を一人の少年が歩いていました。
黒い手入れのない蓬髪に、包帯が身体中に巻かれました。その少年はポートマフィア幹部―太宰治です。秀麗な顔立ちをしています。黒いコートを揺らして革靴を響かせながら歩いていきます。
執務室の前に黒服の警備二人が立ちました。執務室の中にはポートマフィア首領がいます。
「首領、太宰です。」ここに呼ばれたのは首領の命令です。返事が来ません。
この扉の奥で一体何が起こっていますか。太宰には容易に想像がつきます。
突然静かに思い扉を開きました。執務室の中から二人が出ています。
やや乱れた黒髪の中年男性が幼い女の子を追いかけています。文豪ストレイドッグコスプレ衣装
この中年男性はポートマフィア首領の森欧外であり、幼女はエリスです。
太宰は二人がどういう関係なのか知らないし、知りたくありません。少しため息を吐いて、首領に声をかけます。「首領、緊急の要件と言われて来ました。何のご用でしょうか。」
「それで、用だったね。最近、マフィアの構成員が行方不明になっていることは知っている?」
その言葉に太宰は、静かに頷きました。